こんにちは。
愛知県の中学校でトーチトワリング練習中に服に引火して火傷を負うという”事件”が起こりました。
ハッキリ言って学校の校長や現場にいた当事者の教師は安全管理義務の重大過失で刑事告訴されるべき。
ひとこと言わせてほしい。
火を舐めすぎ
生徒を管理、指導する人がその危険を見過ごしてきたことが許されるとはとても思えない。
燃料を使用し、火を使い危険も伴うプロレベルのパフォーマンスを、素地も未知数な子どもにやらせるなど、ハッキリ申し上げてこれを伝統と言ってこれまで行ってきたのは愚の骨頂としか言いようがない。
例えばサーカス団の一家に生まれた子供が綱渡りをするのは、サーカス団に生まれた素地や環境、また優秀な指導者がいるからこそできること。
子供であってもプロとしての素地や環境が十分に整っているからだ。
そういう単純な考えの切り分けもできない人が教育現場にたくさんいることが残念で仕方がない。
そんなことも分からない愚かな教師は教師を辞めさせるだけでなくさっさと刑事処罰されるべき。
ホントに呆れすぎてモノも言えないって感じです。
ニュース報道を聴いていると火傷した生徒さんに放った言葉や事後の対処で問題になっている感がありますが、それ以前の問題。
ほんとに常識ってのをもっと理解してほしい。
例えば理科の先生とか授業でアルコールランプを使う前でも、火を扱うことの危険をかなり厳重に注意を施していると思うんだけど、トーチトワリングを生徒にやらせるなんて危険すぎるとか、ごく自然に思い浮かぶ危機管理を飛び越えて実際に生徒に実演させることになった経緯を知りたい。
実は数年前、僕はPOI(ポイ)っていうジャグリングをやっていたことがある。
トーチトワリングと似ているけどPOIは実際に火を使わない。
回していると視覚的に火のように見える長いヒレが付いている。
そしてトーチトワリングとは違って手元からヒレまではヒモになっている。(のでコントロールはトーチよりも難しい)
ヒレで上達したら実際に火を使ってパフォーマンスするようになる人もいるわけだけど、絶対に最初に火を使わせないし、上達して自らの意思で火を使う段階に進む人でも安全意識と装備は完璧な状態で、万が一の怪我には一切自己責任で行う。
つまりそれだけ危険と隣り合わせで、素人の遊戯ではなく明らかにプロのパフォマーの領域になる。
プロレベルでも髪の毛や眉毛を焦がしたくらいの人は普通にいる。
こんなことは危険が付きまとうパフォーマンスやスポーツなら当然なことで、そういうノウハウやハウツーは指導する側が知っていなければいけないのは当然のこと。
教育現場においては特に事故の発生が予見されるようなことにはより慎重に考えを巡らせることは当たり前だと思う。
そういう配慮は人を指導するためのPDCAとして基礎中の基礎なわけだ。
それが火を使うトーチトワリングを学校で生徒にやらせる理由や意義ってなんなんだ?
「これまでもやってきた伝統」というのであれば感覚が麻痺しているとしか思えない。
例えて言うと、「サーカスの綱渡りすごいよね! よし、あれを生徒にやらせよう」という発想と同じ。
火傷した生徒さんに「バチが当たった」なんて言葉を吐いたことも、一歩間違えば重大な危険と隣り合わせになっていることを理解していない現れ。
「(練習が足りなかったから)バチが当たった(かもしれんね)」とか釈明してるけど、どうだったとしても義務教育の小学生や中学生にやらせることじゃないんですよ。
さっきも言ったようにプロパフォーマンスのレベルなんだから。
もうちょっと頭働かないかな。。
これは愛知県の教育委員会や県下の学校に国の査察入れて、組織ぐるみの刷新を行うレベルの不祥事じゃないかと思う。
火傷をした生徒さん。体も心のケアもしっかりとして健康な日常生活に戻れることを心から祈っています。
【※2019年8月20日追記】
記事を読んで頂いた方から一箇所事実誤認があるというご指摘を頂きました。
トーチトワリングに使用される燃料はガソリンではなく灯油であるとのことです。
ほとんどのメディアでは「燃料を使用」という記述が多いです。
論旨には「ガソリン」であるか「灯油」であるかということはさして影響ありませんので「ガソリン」の文言だけを「燃料を使用」に訂正しました。
灯油であってもあの火傷を負った事実と結果は揺らがないと考えていますので。
【2021年2月3日追記】
教師が書類送検へ。
伝統ってなんでしょうね。
生徒さんのその後も気になります。