PhotoshopやLightroomがうん万円とか古い情報がいつまでも引きずられている
写真を撮る人なら使ってみたいと思うアプリケーションであるPhotoshop。
そしてLightroom Classic。
「Lightroom Classic」と「Lightroom」について
写真を扱う人のなかで一般的にLightroomと呼ばれているのは「Lightroom Classic」のことを指します。
「Lightroom」はモバイルで親和性の高いクラウドベースのアプリケーション。
これ以降では誤解を避けるためにそれぞれは正式名称で区別します。後半に出てきますがAdobeでは「Lightroom Classic」の単体販売は現在行っていません。「Lightroom」は単体販売あり。
現在の『Creative Cloud フォトプラン』の源流になる料金プランが始まったのが2014年で、もう5年以上も経つのに未だに誤解されているのがその料金体系。
『Creative Cloud フォトプラン』では常時最新版に更新/制限のない完全版が月額980円/年額11,760円(税別)
現在の価格はどうなっているのか結論から言ってしまうと。
『Creative Cloud フォトプラン』(※すべて完全版)
- Photoshop
- Lightroom Classic (従来からの流れを汲むLightroom)
- Lightroom (クラウドベース)スマホ・パソコンでシームレスに使用可能
- 20Gのクラウドストレージ
以上の内容で月額980円、または一括年払い11,760円(税別)
(2台のパソコンにインストール可能、2台同時で使用はできません)
となっています。
上記内容での販売はこちらのみ
くどいほど繰り返すけど制限版ではない !
ここから先はまだまだ続きますが「そんなの知ってるよ」という人にとってはこの先は全く無駄になるので読み飛ばして頂いて結構です。
どうせ制限版でしょ。。 と疑う人が未だに多いようですが。
ところがなんの制限もないフルアクセス完全版で最新アップデートにも対応しています。
正直なところ過去の価格を知っている人ほど「あり得んわ・・」となって現状の料金プランの情報も右から左に。。という状況を生み出してしまっているようです。
自分の周りにも頑なに信じない人が何人かいましたし、ごく最近のTwitterのAdobeの広告に「Photoshopアカデミック版でも高い、もっと安くしてほしい」とリプを入れている人がいたので、まだ誤解し続けている人が相当数いるんだなと感じました。
実際、2年ほど前でもPhotoshop講座をやっている先生から「それって制限版だよ!」と聞かされたという人さえいましたので。。
無料で使えるPhotoshopオンラインツールと勘違いしている人なども。。
その誤解を生んでいる理由がいろいろとあるのでまずそこを説明していきたいと思います。
(知っている人は適当に読み飛ばしてもらって構いません。最後に次回予告があります)
思い込みを助長してしまう複雑な料金体系と商品構成
【従来との価格差】
従来までPhotoshopといえば単体でも10万近く出費をしなければいけないソフトとして有名でした。
アカデミック版でもようやく半額くらいと割安感はずっと増してもそれなりの出費。
気軽に手を出せるアプリケーションではありませんでした。
その情報が念頭にある人からすると現在の『Creative Cloud フォトプラン』との価格差がありすぎるため(しかも3つのアプリでこの価格?と)制限版だと思い込む人が多くいるということ。
【公式サイトを見ても誤解を招いてしまう料金体系】
↑ここだけを見て「あ、3つのソフトと20Gストレージで月額980円なのね」と納得してもらえるといいのですが、念入りにいろんなところを見て回ると疑心暗鬼にかられるような混乱を招きかねない情報が出てきます。
これがいろいろとあるのです。
- アカデミック版と勘違いする
- Photoshop単体プランの存在 単体で月額2480円と『Creative Cloud フォトプラン』の倍以上の価格であること
- 店頭販売の価格と違う
それでは個々に見ていきます。
<アカデミック版と勘違いする>
『Creative Cloud 学割』と出てきて、左から「コンプリートプラン」「Illustrator 単体プラン」「フォトプラン」と表示されています。
ここを見て「なんだ学割プラン(アカデミック版)」なんだろ!」と思ってしまうのですが、よく見てください。
「コンプリートプラン」と「Illustrator 単体プラン」のアイコンの下には(学割価格)と表示されていますが「フォトプラン」にはありません。
つまり、「フォトプラン」は学割プランのパッケージのひとつのように見せかけているけど実はそうではなく『最初から安いよ!学生もコレを買っとくれ!』ということを表記しているに過ぎないのです。
Adobeからすればフォトプランは最初から安いので学割もクソもない、ということを提示しているだけなのですが見る側からすれば混乱を招いてしまうのです。
ただ、同じページの『Creative Cloud フォトプラン』の一番下までいくと「購入資格を確認」という表記があります。
横にある「コンプリートプラン」と「Illustrator 単体プラン」を見比べてみると分かりますがこれは単にミスでしょう。(Creative Cloud フォトプラン以外には「学生・教職員向け個人版」とありますから)
あるいはわざと混乱させたいのか。。
<Photoshop単体プランの存在>
ここを見るとPhotoshopの単体プランが月額2480円とあります。
『Photoshop単体プランで月2480円なのに3つのアプリとクラウドストレージまでついて980円のが完全版なわけがない・・』
と思ってしまうのです。
しかし、この単体プランのPhotoshopは豊富なフォント(Adobe Portfolio、Adobe Fonts、Adobe Spark)を付加したクリエイター向けのPhotoshopになっています。
Photoshop自体の機能に差はありませんがパッケージ内容の違いでこうなっているのです。
<店頭価格と違う>
『Creative Cloud フォトプラン』はクラウドストレージが「20G版」「1T版」の2種類ありWEBストアでは両方選択できます。
しかし、店頭で購入できるのは「1T版/月額¥1980・年¥23.760」のみです。
このように価格について誤解を招くような部分が非常に多いことも混乱が生じる原因です。
さて、ここでまとめてみましょう。
価格の誤解を招いている要素
- 従来の価格と違いすぎるという感覚
- アカデミック版だと思ってしまう
- Photoshop単体価格のほうが月2480円と高い
- 店頭価格と違う
ということなのですが、まあ普通これだけの要素がそろったら制限版だとか思い込んでしまうのも当然というかしょうがないですね。
おそらくAdobeとしては最初の敷居が高くて他の画像アプリ経験者からでも敬遠される傾向の強い『Lightroom Classic』をもっと推したいために、こういうお得なプランを作って普及させようとしているのではないかと考えています。
『Lightroom Classic』だけが単体プランが存在せず『Creative Cloud フォトプラン』でPhotoshopと同梱のみになっていることからもその説明がつきます。
画像管理機能に特化していてPhotoshop未満の(それでも相当いじれる)画像編集機能を併せ持ったLightroom Classicを核として他のいろんなアプリにも触れてほしいという戦略。
最近、各社から独創的な画像編集ソフトがいろいろと発売されているのでLightroom Classicの便利さをもっと理解してもらってPhotoshopなどと並行して使ってほしいという思惑でしょう。
ということで価格については以上の説明でもう十分に理解して頂けたのではないかと思います。
そして次回では
『Lightroom Classicってなに?Photoshopとどう使い分けるの?』または
『Lightroom ClassicとLightroomってなにが違うの?』
『初心者向けって言われているElementsってどうなの?』という人向けのことを書いていこうと思います。
とりあえずPhotoshopやLightroom Classicが何万円とか出さなければ使えないという時代はとっくに終わっているのです。
続きはこちら。↓
こんなブログもやってます