今日、KDDI auひかりのコールセンターから一本の電話がかかってきた。
その内容は
「長年にわたってau電話をご利用いただいているお客様に新しいお得な料金プランのご紹介です」
ということだったのだが、「安くなるのか?!」と思いきや内容をじっくり聞いてみると、お得などころか足かせが増えるだけで詐欺同然の内容だった。
というか、はっきり言って詐欺だ。
Web等の情報ではこのセールスが悪質な代理店であるとか、NTTやauを語る業者のセールスであるとの勘違いや憶測が生まれているがKDDI auひかりからのセールス電話なのだ。
そのプランとは『お得プランA』というらしい。インターネット回線であるauひかりマンションプラン加入者対象にセールスを行っている。
自宅のカギを無くしたり、自宅の水回りの故障などに24時間対応する緊急サービス
↑通常は月額400円で提供することになるこの新しいサービスを、au電話のご利用期間の長いお客様に対しては永年無料でサービス付与するという。
しかし(ここからが罠)このサービスは2年毎の自動更新となっており、契約期間内の解約をした場合には解約料として7000円を取られる(笑)という、なんともアホらしいというか人をバカにしとんのかボケッ!と言ってやりたくなるようなまるっきり詐欺な内容であった。
まず突っ込みどころを整理してみると
- トータルの料金はなんら変化がない
- 永年無料で提供するというサービスに2年の更新期間と違約金を設けている。
- サービス内容自体が自動車保険、クレジットカードや他の各種会員カードなどに自動付与されていそうな取り立ててメリットとは呼べない内容
- 携帯・スマホの縛りにプラスして新たな縛りを付ける目的なのが明白。スマホ更新期間と別のタイミングでこのサービスを受け入れると事実上「解約料ゼロ」となる期間が消滅する。*1
- あいも変わらず、既存の長期継続ユーザーに対しては料金負担の軽減につながるような方策が打ち出せていない。(というか、するつもりもない)
そんなこと何年に一回でもある?というようなトラブルだろう。
まあ、よくも無理やりここまで考えたものだ。
要するに必要性の薄いサービス付加を釣り餌にして、固定回線にまで縛りをつける目的なのが明白。
またその上に自分のようにスマホとインターネット回線の両方を抱き合わせ契約にしているユーザーであれば2つの縛りがついてしまう。
この状態では「解約金ゼロ」となる期間が事実上なくなるカラクリだ。(2つの更新期間が重ならなければだが)
新規客獲得のために、乗り換え実質0円、現金・商品券提供などの策を使ってしのぎを削る方法は既存の継続ユーザーをないがしろにしすぎているという批判から、総務省の規制がかかっている現状。
しかし、ユーザー視線では現実の効果は全く逆になっている。
さすがに「ここまでやるか...」とあきれた。
こんなやり方は真っ当なビジネスとは言えない。ただの素人騙しだ。
あえて言おう!詐欺であると!
ギレン風
名のある有名な企業が長期間に渡って企業収益の柱となっている顧客を”情報のないおとなしく騙しやすい人”と見立てて騙しているという構図ですな。
総務省の行政指導が典型的なお役所仕事になっているのにも原因はあると思う。
実質0円とか現金・商品券プレゼントにダメ出しが掛かった本来の意味は、新規客獲得のための”キャンペーンのエサ代(現金・商品券)を継続ユーザーが実質負担する形になっているのは如何なものか”という不当競争が理由になっていたはず。
しかし、通信キャリアは総務省の指導を理由に端末本体代金の値上げや、既存ユーザーの縛りをあれこれとつけてユーザーの選択の機会を奪っているのが実態。
会社も行政も、もっと本質的なことに目を向けて運営をしていかないと本当に競争力のないダメダメな体質になっちゃうぞ。
表と裏はどこの世界にもあるけど、今回のauのやり方は会社の品格を表していると思うな。
《その後も電話や封書などで同じプラン勧誘が続いている》
特典は2000円だったり3000円だったり商品券だったり郵便為替だったりするのだが、ほぼ恒常的に同種のプラン勧誘を行っている。
例えばこんな感じだ。