なんでもメモ!

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auの「お得プランA」ってどこがお得?

auの「お得プランA」は本当にお得なのだろうか?

総務省の指導を受けてスマホ契約の縛りや解約料の改善などを行っている通信各社。

しかし、一方で特定のユーザーの目にしか届かないところでこんなことを行っているのを知ってる?

それはauの「お得プランA」と呼ばれる料金プラン。 

固定回線にまで縛りをつけようとするauのあきれた手口

またこの 「お得プランA」に関してはあまりにも素人騙し的な内容であるため、最近トラブルが多く報告されている光コラボサービスの代理店業者のようなセールスであろうという誤解を一部で生んでいる。

「それウチにもかかってきたけどauじゃないでしょ?auを名乗るどっかの悪徳業者だよ!」

という感じだ。

しかしauが行っているサービスと営業であるというのは下のKDDIのサイトを見れば一目瞭然。

 

KDDIサイトより 「お得プランA」「おうちトラブルサポート」について

news.kddi.com

 

 《過去には封書でも届いている》

特典は2000円だったり3000円だったり、郵便為替だったり商品券だったりとその時々によりいろいろ変化しているが、お奨めされる「お得プランA」のプラン内容は同じ。

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↑おうちトラブルサポート、お得プランAの内容

 

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↓一部拡大

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KDDI auからの案内。

 

『お得プランA』について最初に書いた記事

nandemomemo.hatenablog.jp

 

メリットと呼べる?『お得プランA』 の内容は罠だらけ

率直に自分の感想を言うと「お得プランA」の”売り”でありメリットとされている「おうちトラブルサポート」はそもそもメリットと呼べるものなのかも甚だ疑問なのだが、その部分はまた後で見ていくことにして、まずはじめに「お得プランA」の具体的な料金プランから見ていこうと思う。

まず、この契約には「auひかり マンション向けプラン」に加入していることが前提となる。 

『お得プランA』の料金体系は

基本となる 「auひかり マンション向けプラン」は個々の契約状況でプラン料金に違いがあり

auひかり マンション向けプラン」+「おうちトラブルサポート」=『お得プランA』(従来の料金そのまま)となる。

現在契約している「auひかり マンション向けプラン」に「おうちトラブルサポート」が付けば『お得プランA』である。

従来の料金と変化はなく「おうちトラブルサポート」は無料で提供されるということになっている。

「おうちトラブルサポート」は本来は月額400円が提供価格となっているサービスだが「auひかり マンション向けプラン」の契約者には契約者の意志で「おうちトラブルサポート」の加入に承諾すると永年無料で付与されるという内容になっている。

それが『お得プランA』というもの。

現状の料金プラン維持で「おうちトラブルサポート」が利用できるのならお得じゃないの!と考えるのはちょっと待った!なのだ。

「おうちトラブルサポート」は非常に限定的な応急処置のみのサービス

「おうちトラブルサポート」のサービス内容は電気・ガス・水道・カギなどの部品交換が発生しない”軽微なトラブル”に24時間の応急対応をするサービスということになっている。(KDDIのリンクに詳細あり)

あくまでも応急処置で完全復旧を約束するものではない。

そしてこの「おうちトラブルサポート」に入ることが条件となっている『お得プランA』にはいろいろとデメリットもある。

具体的には

《デメリット1》『お得プランA』は2年自動更新で更新期間以外では7000円の解約金が発生

本来はスマホのような「縛り」のなかった固定回線だが「お得プランA」では2年縛りと更新期間以外の解約では7000円という解約料が発生する。 

《デメリット2》ケータイ、スマホとの抱き合わせプランを組んでいる契約者は事実上解約金が生じないフリーな更新期間が消滅。(2つの更新期間が重ならなければの場合)

スマホの更新期間と「お得プランA」の更新期間が同じタイミングにならなければという前提になるが、「auひかり マンション向けプラン」とスマホの契約を抱き合わせでプランを組んでいるユーザーの場合だと、最悪のケースでは2つの解約金が発生することになる。

自分の場合、これまで10回近く電話が掛かってきたタイミングは全て更新期間が重ならないところだった。

 《デメリット3》「おうちトラブルサポート」は事実上お家に来て見るだけ

さて、ここはいちばん重要な部分になるのだが「おうちトラブルサポート」はなんでも無料で対応してくれるものではない。

何度も繰り返すのだが、部品の交換などが発生しない軽微な応急対応のみが無料ということで、決して完全復旧を約束するものではない。

そうすると電気・ガス・水道のライフラインやカギのトラブルで部品の交換の必要のない軽微な応急対応のトラブルなんて何が考えられるだろうか? 

せいぜいトイレに紙を詰まらせてしまったかカギを無くしてピッキング開錠してもらうくらいだと思うのだが、年にどのくらいそんなトラブルに見舞われるのか。

しかも、そういう軽微なもの以外だと事実上はお家に来て見るだけになる可能性もあるということ。

そう考えると、もしものときにさえ結局は大した役にも立たない、あるいはどのみち正規の実費を払わなければいけない可能性の高い、そんな不明確な「もしも」を想定して「2年縛り」と「7000円の解約金」のデメリットを受け入れる必要などないと、自分ならそう考える。

しかも本来は月々400円(年/4800円)で提供するという「おうちトラブルサポート」のサービス料金の妥当性も疑わしいと考えざるを得ない。

結局はお得感を演出するために無理やりでっち上げたサービスのようにしか思えない。

最近スマホ・ケータイの料金については総務省の目が厳しくなってきているので、全ての人からは目の届かないところで新しい縛りや落とし穴を作っているというふうに見えるのは自分だけだろうか?

もはやモラルリテラシーの崩壊した体質 

また、こんな驚くべき事実もある。自分のところに直近でこの「お得プランA」のセールス電話がKDDIより掛かってきたのは2019年10月の台風19号が関東を通過した当日だった。

当日のauサポート「157」局番に電話をかけてみると「台風被害での影響で電話がかかりにくくなっています」という案内が流れているような緊急事態のなかでセールス電話を慣行している。

モラルリテラシーの低下というよりは、もはやモラルリテラシーなど存在していない振る舞いにしか見えない。

そこに通信インフラの適正利用という理念は存在しているのか?KDDI au

【参考】au公式サイトでは

KDDI提供サービスをご利用のお客さまへお得なご案内をお伝えするため、KDDIからご連絡を差し上げております。下記電話番号につきましては不審な業者からの連絡ではございませんのでご安心ください。

という内容でズラッと電話番号が記載されているが、記載されていない末尾が似た番号からの電話もKDDI auひかりからの場合がある。

いわゆる「スベリ番号※」

(※末尾の電話番号1234,1235,1236,1237という複数の番号が全て1234で繋がる仕組みと同じ、ビジネスホンで普通に利用されているアレ)

 

【関連記事】

nandemomemo.hatenablog.