本格的にエアコン稼働させる時期になったので季節毎のエアコンのお手入れをする家庭は多いでしょう。
旧ナショナルエアコン(現Panasonic)CS-X226Aはだいぶ古い機種ですが、発売当時は高機能機種としてけっこうな値で販売されていたので、おそらくまだまだ現役で使用されている家庭は多いと思います。
この機種のエアフィルターの掃除をしようとして前面にあるパネルを開けようとしたら『???』という事態に陥りました。
コレがけっこう癖アリというか、同じことに悩む人もいるんじゃないかと思って書いてみることにしました。
さて、一見するとなんの変哲もないよくある構造にしか見えないのですが。
実は前面パネルにはパネルの骨組みになる部分と可動部(表から見えているパネル)の2つが合体して1枚のパネルのようになっています。
(写真1)通常の状態
(写真2)可動部と下の骨組みが分離した状態
前面パネルは下の骨組み部分からわずかに浮き上がるようになっている。パネルを跳ね上げるには赤のラインで示した部分(左右両方)を持って跳ね上げる。
パネルを跳ね上げるには写真2の赤でマークしたパネルの骨組み部分に手を添えてエアコン両脇から手前に跳ね上げます。跳ね上げる時には(写真1)の状態のままで構いません。
しかし、ぱっと見るとこのパネルが2の写真で見るような構造になっているのが分からないんですね。
本来の開口部である両サイド(赤のマーク部分)よりも下側から見えているパネルの隙間に目が行くため、多くの人はその隙間部分(表のパネルのみ)に指をかけて上にはね上げようとしてしまうのです。そうするとバキッ!という音を立ててパネル可動部(表のパネル)だけがパネル骨組みから少しだけ浮き上がります。みんなここでアレッ!?となるんですね。
もし、この状態になってしまってもたいていは本来のパネル開口部(写真2の赤い部分)を両脇から手前に跳ね上げることで元の状態に戻ると思います。
ただ、自分の場合ちょっとやっかいなことが起こってしまって、パネル可動部のみが浮き上がった状態でさらに力づくで上に跳ね上げようとしました。
そうするとバキッ!ガチャッ!と音を立てて可動部を支えているX型のヒンジのツガイ部分(写真2で写っています)を外してしまいました。(笑)
可動パネルが外れてしまうことは想定されているようで紙の説明書の23Pにも修復方法が載っているのですが、ヒンジのツガイ部分のみが外れてしまうのはレアな現象だったようで、おまけにその状態でも可動パネルは本体とはくっついているため、どういう状態になっているかも分かりませんでした。
ガチャガチャやっていても一向に元に戻らないし途方にくれました。
しょうがないので、パナソニックのお店をやっている知人にヘルプの電話をすると。
「ああ、その機種でよくあるねん。口で説明しにくいけどたぶんその状態を自分で直すのは無理やわ。いじっても埒あかんのやろ?夕方やったら寄れるから行ったるわ」とのことだったのですが、その後も格闘の末、両方のヒンジを見比べてみると片方のヒンジの組み合い方がおかしいことになんとなく気づいたので状態を把握したのちに無事に自力解決完了!(@^^)/
知人には問題解決の電話をいれました。お騒がせしました…
参考までに、紙の説明書でもこの可動部のことにはほとんど触れられておらず、図解もないため考え込んでしまう人は多いと予想されます。Webの説明書ではもっと省略した形でしか説明されていないので難易度がさらに増します。
数は少ないと思いますが、同じ疑問で悩んでいる人のお役に立てたら幸いです。
ところで、どうしてこの機種がこんな特殊なパネル構造になっているかというとエアフィルターの自動洗機能機能のためなんです。写真1.2でちょこっと写っている青い部品がありますが、この青いのが洗浄ユニットでフィルターを自動洗浄する際にユニット部が浮き上がってきてフィルター部分を左右に往復して洗浄します。その時に洗浄ユニットの自走空間を作るためです。
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