UIはスッキリ見やすくなり、操作性は格段にアップした。2023/1/28更新
※この記事について。過去の経緯は基本的に消さずに斜線をひいてそのままにしていますが、確認して把握している現況に合わせて一部は部分的に編集しています。
これまでの経過を見ていなかった人にとってはツギハギだらけでパッと見て訳が分からない内容になると思うので、分かっている結論を書いておこうと思います。
NX StudioはNikonが公称しているスペックギリギリではまともに使うのはかなりしんどいと思います。
まあPhotoshopやLightroom Classicでもそうなんですが、自分の場合だとLightroom ClassicからPhotoshopへの受け渡し作業に問題のないサブのノートPCでもNX Studioはほとんどまともに動かなかったです。ということでAdobeよりもかなり重いという印象です。
メインのノートPC(2019年のDell)は当時のノートとしては割とスペックの高いものでNX Studioは全くストレスなく動いています。(パソコンスペックは下にあります)
追記は記事下部へ
【2023/1/28追記】諸所の事情でやらないつもりでいましたが、メインマシンにインストール(Ver1.3.1)してみたところ全く問題なく使用できています。やはりNikonが公称しているよりもスペックは高めのパソコンで使用したほうが良さそうだと思います。
最近のスペック高めのパソコンでは問題なく利用できるという結論になったので、これまで書いていた「挙動に問題あり」としていた部分は全て斜線で消しています。
・メインマシンにインストールしたときにアプリの表示に関して気が付いたことがあったので追記しました。
【2022/7/11追記】Ver1.2.1に更新】
どうやらNX Studioはわりと新しい世代かつ標準スペック以上のPCでは問題なく動くようです。
【2022/2/22追記 Ver1.1.2更新後の使用感】
【2021/7/19追記 NX Studioでは専用GPUが稼働していない】
【2021/7/17追記 Ver1.0.1更新後の使用感】
NikonのCapture NX-DとViewNX-i、またその中にあった動画編集機能が一本にまとめられてNX Studioというアプリケーションになった。(2021年3月4日公開)
画像編集系はAdobeに統一しているので、存在を知ったのはつい最近。デモ動画を見た時にちょっといい予感を感じたので家に帰ってさっそくダウンロードして使ってみた。
参考までに、以前の記事で触れていたCapture NX-D時代の操作や視覚的なところに絡む不満は、ほぼ改善されている。(動画に関してはまだ全く触っていないので、そこは保留)
ただ、正直言ってこのままではとても使えない。
自分の場合、パラメータをいじって効果が反映されるのに5秒も10秒もタイムラグが生じる項目がある。全体的にもっさりした動きの印象が強い。
反映の遅いパラメータは、常に遅かったり、その時々で変化するものがあったりするのだが、他の映像アプリで個別のパラメータごとに遅かったり早かったりとか、そんな極端な変化や落差は経験したことがない。
Web上では「NX-Dと比較して爆速」とかいう人もいるし、遅い、落ちる、ブルースクリーンが出るという人もいて一定の評価ではない。
報告をしてくれている人はせめてパソコンスペックくらいの情報を出してくれたら、他のユーザーも参考になると思うのだけど…
また、本年3月4日に公開された本アプリは記事を書いている7月中旬時点でバージョン1.0.0のまま(追記※7月15日にVer1.0.1がリリース)なので、リリースからまる4か月の間に初期バグ対応すら行っていないことになる。例え外注であったとしても、これは正直言ってあり得ないと思う。
サブのパソコンではまともに使用できませんでしたが2019年製のメインマシンでは問題なく動いています。
(サブノートのスペック)
参考までに、このサブ機でもLightroomClassicとPhotoshopは問題なく動いているし、あのLuminar3ですら動いていた。(笑 時々落ちたが…現在は削除) カラーコントロールポイントが復活する前のCapture NX-Dも問題なく使用できていた。
(メインノートのスペック)
- Intel Corei5-9300H CPU
- 32Gメモリ
- NVIDIA GeForce GTX 1050
- SSD 1/4空きあり
- Windows10 HOME ドライバ含め常に最新
挙動のおかしい部分を分かっている範囲で挙げてみる。
- トリミングを実行してから画像の拡大表示や縮小表示をすると、そのたびに「処理中」となり、その間0.5~3秒ほどグレー表示になる。(「実行」ボタンでトリミング確定した後でも現象は起こる)
- 画像拡大してから精細画像表示になるまでのタイムラグ。3秒~10秒ほど生じる。
- ホワイトバランスのパラメータ操作から画像反映までのタイムラグ。ほぼタイムラグを感じないこともあれば(と言っても他のソフトと比較すると明らかにタイムラグあり)、5秒~それ以上生じることもある。
- ノイズリダクションのパラメータ操作から画像反映のタイムラグ。 「高速」「高画質」ではわずかなラグしか感じられないが、「高画質2013」では10秒~30秒以上も生じる場合も。さらに「高画質2013」ではまったく無反応の場合もあり。(高画質2013はRAW画像のみ対応だが、この運用を間違ってはいない) ←あまりにも処理に時間がかかる場合があるので無反応だと勘違いした
- 書き出しのタイムラグ。RAWからJPEG変換(200KB)で、LightroomClassicではほんの一瞬なのに対して、6~8秒ほどかかる。高画質だとさらに長い。(参考までにLightroomClassicでは1.2MBくらいの書き出しでも数秒も差は生じない)
なにが影響しているのかは分からないが、その時々でタイムラグに差がでてくるものがあれば、全く影響のないクイックな反応のパラメータがあるので、参考までに挙げておこう。
タイムラグが一切生じないパラメータ(デフォルトメニューの順)
とりあえず、一連のパラメータはいじってみたが、気が付いたのは以上のとおり。レタッチやカラーコントロールポイントなどは処理が複雑そうだが各パラメータの反映ラグは生じず、至ってクイック。LHCエディタもクイックに動いている。
参考までに、Chromeも含め、他のアプリは使用せずに検証した。
環境設定は特段問題になりそうだと思うものはなかったので、ほとんど変更なし。唯一変更したのは通知音。
こんなに不安定かつもっさりな挙動があり得るのかと思ったので、再インストールとキャッシュ削除は行ったが上記挙動に変化はなし。
また気が付いたことがあれば、都度更新します。
とりあえず、もっさりの原因はCPUの世代に影響されているのかな… Core iは最新12世代まで来ているなかで6世代のものだから。ただ、5年前くらいのパソコンを持ち出し用とかで使ってる人ってたくさんいると思うんだけどな。
仮に古いパソコンをバッサリ切り捨てるならそれはそれで納得するから、NikonもMicrosoftのWin11対応みたいに、この世代は足切りだよ!ってはっきりとアナウンスしてくれた方がありがたいんだけどな。
Nikonが公称してる動作環境では4K動画以外では自分のPCスペックでも十分いけるって感じだから。
【2021/7/17追記 NX Studio Ver1.0.1更新後の使用感】
7月15日にNX Studio Ver1.0.1が更新されました。
結論から手短に言うと、上記1~5で指摘していたことのうち、改善されていたのは2と5。特に2は完璧。マウスホイールでグリングリンと拡大・縮小しても瞬時に精細画像が表示されるようになった。書き出し速度も以前の半分くらいの時間になりました。
ただ、その他の部分は未だ解決せず。ということで、自分のサブのパソコンでの実用はまだ到底無理な状態。
いちばん妙なのはトリミング。
一度、トリミングを行った画像は「実行」で確定しても「リセット」にしても、拡大・縮小表示の度に「処理中」と2~3秒グレー表示になる。
数分放置するか、アプリを再起動すると普通の状態になるが不思議な現象だ。
2のように完璧にクイックな反応に改善したものもあるということは、やはりアプリ側に問題があった理由になると思うのだが、未解決項目の原因は如何に。
【2023/1/28 現況に合わせて一部編集】 NX Studioでは専用GPUが稼働していない】
タスクマネージャーの「パフォーマンス」で、Photoshopと見比べて一目瞭然だったのですが、メイン、サブの両方のPCで検証した結果、NX Studioでは専用GPUがどちらにおいてもまったく稼働していませんでした。(内蔵GPUのみで稼働)そのため、スペックの低いサブ機ではパラメータを操作しただけでCPUの稼働率がかなりの時間100%の頭打ちになっています。これじゃ、遅いわけですよね…
どの世代のパソコンでもそうなっているのかは定かでないですが、自分のはそうなっていました。Photoshopだと同じような調整パラメータをいじってもCPU稼働が100%になっていることはなかったです。
これ、PhotoshopやLightroomClassicみたいに、環境設定で専用GPUの設定を調整できるように何故しないんでしょうか?
「おたくのCPUやGPUの世代が古いし、こっちの設計思想から外れてるよ」というのなら仕方ありませんがね。(^^ゞ
【アプリの表示(UI)に関して】
メインマシンにインストールしたときに『アレ!』と違和感を抱いたのはデフォルト表示がこんなふうになっていたんです。
↓コレと比べるとずいぶん違いますよね。
最初のはサムネイルと文字表示、左右の帯が大きいです。あと画像脇にブラックを配置するとどうしても視覚的に違和感を覚えます。
これはメニューの「編集」>「環境設定」>「表示」で変更できます。
「文字とアイコンのサイズ」は「標準」(「自動」だと大きくなるようです)に、「背景色」は「ダークグレー」に変更しました。
できれば左右の帯もグレーやライトグレーにできるようになればいいと思うのですが。
このあたりは気にならない人はまったく気にならないのだと思いますが、ユニバーサルデザイン的な観点からは選択肢があったほうが良いと思います。
さて、NX Studioとは関係ないですがZfc、Z30と最近Nikonからはおもしろいカメラが出てきますね。もちろんそれ以前からのZシリーズもいいカメラだと思いますが。
最初に興味をそそられたのはZfcだったのですが、Z30はさらに興味を惹かれました。
どちらも実機に触れていますがZ30のほうはダブルズームキットになっている2本のレンズが映りがいい!軽い!と超魅力的なんです。
NIKKOR Z DX 16-50mm f/3.5-6.3 VR
NIKKOR Z DX 50-250mm f/4.5-6.3 VR
ダブルズームキットになっているこの2本が『相当映りのいいレンズ』というの評判は既に定着しています。
また、その2本とも超軽量で望遠ズームにあたる50-250のほうはレンズを伸ばし切ってもバランスが崩れずに軽いんです。ほんとにこれにはびっくりしました。
APS-Cで250㎜ということは実質375㎜(1.5倍になるので)の超望遠になります。16-50(16は実質24mm)と2本で24㎜の広角から375㎜の超望遠域までカバーできます。
例えばミラーレスではない一眼レフで同じ焦点域をカバーできるレンズを揃えるとなると重量はこれの倍でもすみません。まあ、どういうレンズをチョイスするかにもよりますが、それなりに映りが良いとされるレンズでそろえるとめちゃくちゃ重量級になるでしょう。
そう考えるとVLOG用途に限らず機材の軽量化を意識しなければいけない撮影にはかなり魅力的です。軽量化という視点なら同時にかさばらない形も重要なのでファインダーを無くして背面液晶だけにしたのも納得です。
敢えて悪いことも言ってしまうと16-50mm f/3.5-6.3 はF値が暗いので明るい単焦点ほどのボケ表現はできないことですね。広角から標準域でのボケ表現を望むのなら後から明るい単焦点を買い足しでいいと思います。
強く言っておきたいのはZ30を買うならダブルズームにすることです。これはマストです。ダブルズームにしなかったら激しく後悔すると思います。後から買うと割高になります。
あとヘッドホン端子がないのが下げ票のネタになっていますが、Vlogやる人が現実にモニターしながら撮るかな?と思います。
自分もちょいと動画をやるときは指向性マイクを使っていてもモニターしません。事前に感覚を掴んでレベル調整しておけば済む話なので。モフモフは野外の風切り音対策に絶対必須だと思いますが。
あくまで個人的な意見ですが、その時代のバランス的な感覚でZ30はかつてのD90みたいに後からじわじわ~っと評価が出るロングセラー機種になりそうな予感がしますね。