自作の光メディアの寿命は数年の場合も
100年安心といわれる「M-DISC」が登場してからしばらく経ちますが。まず最初にはM-DISC以外の光メディアの管理について取り上げます。
部屋の机やラックを整理していたら少なくとも5年以上前にDVD-Rメディアで作ったパソコンのバックアップデータやテレビ録画したディスクがでてきました。
試しにそのDVD-Rをロードしてみるとかなりのディスクがデータ破損して読めませんでした。
大事なパソコンの元データは別のバックアップ用のハードディスクに引っ越しさせていたので問題はありませんでしたが、実は同じことは以前にも経験があってそのためにDVD‐Rからの引っ越し作業を行った経緯があります。
参考までに光メディアの寿命は理論的にはSSDやUSBのフラッシュメモリーよりも長いと言われていますが一般的なユーザーの保存環境や意識を考えると光メディアは最もデータ消失のリスクが高いメディアだと言えると考えています。
光メディアは非常にデリケート
そこで注意を呼び掛けたいのはDVDなど、光メディアの保管についてです。
生ディスクを使用してデータ記録した光メディアはとてもデリケートで特に光の影響には過敏です。(テレビ録画したものでも同じです)
蛍光灯の光でも簡単に焼けてデータ破損してしまうので太陽の光が差し込む場所での保管などはもってのほか。
ケースに入れて保管している場合でも透明なプラスチックのレンズ効果で焼けることもあります。(透明なプラスチックを通じての光の回りこみ)
例えば自分の場合は下の写真のような保管をしていたのですが。
黄色で囲んでいる部分のDVDは全てデータ破損していました。文庫本の下は本が光を遮断してくれていたのでセーフ。
光メディアはこういうことが本当に簡単に起こるので基本的にむき出しのラックやガラス扉のラックは安全ではないと考えたほうがいいでしょう。
光メディアは光に遮られた場所で高温多湿な環境も避けて保管しましょう。M-DISCでも万全を期すために同じような保管方法が好ましいです。
思い当たる人は一度データの中身を確認してみてください。
扉のない裸のラックを使用していて大袈裟なものに置き換えることもできないという場合には光を遮断する布をかけておくだけでも多少の予防にはなるかと思います。
100年の耐久性と言われる「M-DISC」
M-DISCは市場に登場して約5年が経過していますが、100年耐久という信頼性は大げさではないようです。(開発元は1000年と主張しています。その理屈は後で簡単に書きます。)
DVDとBD(ブルーレイ)のM-DISCがあり容量が大きいのはBDです。
ざっと容量と価格についてまとめてみます(価格は掲載時点)
〇M-DISC BD(ブルーレイ)
25G(5枚パック) ¥3035
50G(5枚パック) ¥4282
100G (5枚パック) ¥5426
〇M-DISC DVD
4.7G(5枚パック) ¥ 2800
販売経路が違うだけでブランドは全てVerbatim(バーべタイム)

三菱ケミカルメディア M-DISC 1回記録用 BD-R XL DBR100YMDP5V1(片面3層/2-4倍速/5枚)
- 発売日: 2016/08/12
- メディア: Personal Computers

バーベイタムジャパン 三菱ケミカルメディア M-DISC 1回記録用 BD-R DL DBR50RMDP5V1 (片面3層/1-6倍速/5枚)
- 発売日: 2016/08/12
- メディア: Personal Computers

アイ・オー・データ機器 長期保存可能なデータ用ブルーレイ「M-DISC」1回記録用 25GB 1-4倍速 5mmケース5P VBR130YMDP5V1
- 発売日: 2015/08/10
- メディア: Personal Computers

アイ・オー・データ機器 長期保存可能なデータ用DVD「M-DISC」1回記録用 4.7GB 1-4倍速 5mmケース10P DHR47YMDP10V1
- 発売日: 2015/08/10
- メディア: Personal Computers
4Tのハードディスクが13000円ほどで手に入る状況を考えるとG(ギガ)あたりの単価ではまだまだ高価です。また書き込み(write)は一度きりで書き直しや書き足しもできません。
そういうことでM-DISCを日常的なバックアップメディアに利用するのは現実的とは言えないでしょう。
しかし、民生用の用途ではこれまで登場してきたどのメディアよりも長期耐久であることは確実のようなので、万が一のデータ消失が困る大切な記録の元データとして保存する用途には向いているのではないかと思います。
M-DISCを読むのは従来ドライブで可能。書き込むのは専用ドライブで
これはM-DISCの耐久性にも関係してくることですが、 従来の光メディアは記録層の色素を化学変化させることでデータを記録しています。
それに対してM-DISCは金属系素材を高出力レーザーで物理的な凸凹をつけることでデータを記録します。
そのせいで読むのは従来のドライブで可能ですが、書き込みには専用のドライブが必要となるのです。
書き込みが可能なドライブはマークが記載されています
専用ドライブにもBD(ブルーレイ)非対応があるので注意
最近ではノートパソコンでもM-DISC対応が増えてきましたが、BDには非対応となっているものも多いようです。
いま専用ドライブの購入を考えている人は迷わずBDのM-DISC書き込み可能な機種を選ぶべきだと思います。
またここで注意するべきなのは「M-DISC対応」となっていてもBDは読みだけ対応という商品もまだまだ多いのでよく確認してから購入してください。
現状で1万円以下の予算ではBDの書き込みまでの対応機種はないようです。(掲載時点)

I-O DATA ブルーレイドライブ 外付型/USB 3.0/BDXL/M-DISC/16倍速高速書き込み BRD-UT16WX
- 発売日: 2015/11/30
- メディア: Personal Computers
外付けタイプのBD/DVD M-DISC 読み書き対応ドライブ
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