先日、髪を切りに行ってきて、いつものカット担当者さんから
「バブルの時代ってあんなことやこんなことあったってホントですか?」
みたいな話を振られておしゃべりしていたら、隣でその会話を聞いていた若い女性のお客さんからも
「エーッ!!!(゜o゜)」
というようなリアクションを受けた。
以前にこんな記事を書いたことがあったけど。
当時の自分も「そんなことあるんやな」と驚きはしたけれど、やっぱりリアルを知らない世代の人たちからするとその驚きは想像以上のものだったよう。
ということで、ここではそんな反響の強かったバブルエピソードを紹介しようと思う。
会社の新年会にスキー旅行@有名DIY系大型店
大学生時代の冬に友人8人くらいで長野にスキーに行った時のこと。
ちなみに当時は「私をスキーに連れてって」なんていうタイトルからしてバブル丸出しの映画もヒットしていた。(笑)
原田知世主演 ユーミンの軽快な曲に乗ってゲレンデの恋が綴られる。という映画だと思う。観ていないので失礼!
シュプール号というスキー旅客用の夜行列車で大阪から長野まで。長野には朝に到着という旅程。
列車に乗ると通路を挟んで反対側の席に4人で迎い合って座っている30歳前後くらいの男性グループがいた。
その4人組ももちろんスキー旅行のようでスキー板などの荷物がひしめくなか、窓には日本酒の1リットル紙パックやビールの缶がズラリと並べられ、既にいい雰囲気に出来上がっていた。
列車に乗って1時間くらいが経つと4人組の出来上がり具合はさらに増し増し。
すると突然、ひとりがバネ仕掛けのオモチャのように立ち上がったかと思うと、僕らのほうを向いて両手で指差しポーズをしながら
『ビッ!』
とかふざけてきた。(笑)
『こらっ!オマエ!』と仲間の3人が注意しながら『すみませんねー(;^ω^)』とか言ってきてたけど「いや~お構いなく!スキー楽しみですよね!テンション上がりますよね!」とか返していた。
するとまた向こうから『学生さん?』とか話しかけてこられて「そうです」とか、そんなたわいもない会話をしていると、さっきの「ビッ!」の人が
『僕らですね~ 東〇ハ〇ズ三〇店の社員なんですけど~ 会社のスキー旅行のための下見に出掛けてるんです~』
と、ろれつの回らない口調でうったえかけてきた。
4人で下見に。。それもバッチリと滑る気満々の荷物と装備で。。
「えっ?会社の旅行の下見なんですか?」と返すと
意識のしっかりした人が
『そうなんですよ。新年会でスキー旅行することになってね。それで今から下見に行くんです』
「下見で滑ってきていいことになってるんですか?(笑)」
『もちろん!役得だからしっかり遊んで来いって言われて、でも下見もしっかりして来いよって言われてるけど。もう決まってるから施設とかになんか不備がないか確認してくるだけなんだけどね』
「日帰りじゃないですよね?」
『3泊4日だよ』
「それって有給消化で来てるんですか」
『いや!業務命令だからちゃんと普通に出勤扱いだよ!』
「え〜・・・!!」
という話。
神戸に職場のある会社が、正規の正社員だけでも相当な人数になるであろう会社の新年会を長野までスキー旅行。
しかも、ほとんど形式的な下見を業務命令で4人に現地訪問させ、しかも3泊4日遊んで来いなんですよ!出勤扱いで!!
考えられる?(笑)
まあ、上の過去記事でも書いているけど、就活の初回の説明会に来た学生に交通費を1人一律1万や2万渡していたご時世なので、あってもなにも不思議じゃない話なんだけど。
でも今みたいに就職難とかデフレスパイラルが続いている時代しか知らない世代からすれば、驚きというよりも現実感がなさ過ぎておとぎ話レベルになるんだろうな。
営業で一介のヒラ社員がウン十万ってバックマージンを手にしていたとかそんな話よりもこういうエピソードのほうがインパクトが強い印象だったな。
でも人間ってホントに学習しないバカなのでこういうことは絶対に繰り返す。
というか既に繰り返されている。
ITバブルや、世界規格を日本が貶めたISOバブルなどすでにいくつも実例がある。
まあISOバブルはちょっと小さかったというか、あれは当時の日本の認証機関の中の人たちがおバカ過ぎましたが・・(笑)
でもまた仮にバブルみたいなことが起こったとしたら、就職難やデフレの時代しか知らない世代の人たちはタガの外れ方が大きくなって凄いことになるかもしれない。
人間ってそんなもんですね。
世界中見回しても。
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